3Dプリントパーツを使った後部エンジン廻りの改造

今回は亜光速ドライブエンジン回りや船体上面に並ぶ排気冷却ベント周りの

改造にチャレンジしてみました。

 

排気(熱)ベント改造パーツ

シリーズも90%進捗到達間近となり

亜光速エンジンの発光ユニットもマウントされ、内部のインテリア類も専用ジグ上の船体内部に固定されるまでにたどり着きました。

そこで今回は船体後部上面と船尾エンジン回りのディテールアップを考えていきます。

まずは船体上面に並ぶ円形排気ベントですが残念ながらDeAGOオリジナルのパーツは上面のメッシュ部はモールドだけです。出来れば開口メッシュ仕上げで汚しを追加したいところです。

 

 

船体クーリングベント下の加工

DeAGOのオリジナルベントパーツを使う方はメッシュ部が塞がっていますので不必要な作業です。

メッシュ部が再現されているサードパーティー製のベントパーツを使う場合、内部にファンを仕込んだりすると実感がより上がるでしょう。

ベント内のファンの下に(ファンは無いとされる方もいるようですが少なくともファンは存在しているようです)存在する排気装置の造形をスキャンして画像加工ソフトで内径49㎜弱の円形になるようリスケーリングした画像を作成してこれをコピペで複数配置したものを作って印刷したものです。

これを個々リングカッターで切り抜きます。

 

 

船体への貼り付け

切り抜いた内部構造印刷祇をこのように角度調整して貼り付けました。

この上にファンが載り、最後に排気ベントが取り付けられます。

まあまず見えないでしょうけど.......

 

 

 

 

 

エンジン冷却ベント  

No.4179525

DeAGOのオリジナルベントの欠点は上部のメッシュ部がモールドのみで開口されていない点でしょう。

それはそれで大きな問題ではないでしょう。このメッシュ部は激汚れの塗装処理するのですから。

ただサードパーティーからはリアルなメッシュ部のみの交換パーツやグリル部の交換パーツも販売されています。

この交換パーツは上部メッシュ部が綺麗に抜けていること、オリジナルパーツのメッシュ部を切除する手間が不要なタイプ:グリル一体化型のパーツで6個セットな点が評価できます。一個毎の販売もされていますがこのセットの方が割安になっています。

メッシュ部はスス系の塗装を軽くかけ、乾燥後にこのメッシュ部にペーパー切り抜きマスクを載せてグリル側面と上部縁を船体と同色で塗装する計画ですが全体を船体色にしてからウェザリングマスターでスス汚しするのもありかもしれません。

 

 

エンジンベント内ファン

No.4185304

排気用のファンについては枚数や形状の解釈の差で幾つかの製品がリリースされています。

当館はこのファンの下部のあたる排気装置の形状にフィットするのはこれかな?と判断して取り寄せました。

少しレトロな形状です。

中心軸部が大きく、ドーム状の整流覆いが被った現代的なデザインのファンを採用している方も多いようです。

このファンパーツは前記のメッシュ部の抜けたディテールアップベントと同じデザイナーさんの作品ですので寸法はバッチリです。

塗装はまずナイロン用プライマーを塗布後にメタルブラックや黒鉄色、オリーブマイカ等で塗装するとよいと思います。

 

 


排気グリル部の改造

まずは少しフライングになりますが船尾上面に並ぶ6つの排気グリルのディーテールアップから。

メッシュ部の塗装

ナイロンプライマーを塗布乾燥後に筆でグリルメッシュ部をまず黒鉄色で塗装したところです。

こんな感じでちゃんと透けています。

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

グリル部側面の塗装

今回は筆塗りで塗装しましたが通常タイプのトイレットペーパーの芯部が40㎜ですので適当に輪切りにして側面部のスプレー塗装時のメッシュ部保護に使用できます。

この時点では内側側面はまだ未塗装の状態です。

   

中にファンを仕込まないとこんな感じです。

内部に置いた印刷構造部がなんとか見えます。

 

 

 

 

 

 

 

 

冷却ファンの塗装

取りあえず工場等の配管塗装に多用される褐色系のオリーブマイカで塗装してみました。実際はススだらけの黒鉄色が正解でしょう。

軸部の固定ナットのモールドはシルバーでもゴールドでもいいでしょうね。

 

 

 

 

 

ファンの設置方法

今回船体上面に印刷紙を置いていますので冷却ファンは軸止め方式としました。

小ねじセット(M2:ねじ長6~8㎜)のナットを裏側軸凹部に瞬間接着剤で固定した後にさらにナットの脱落止めとしてワッシャーを押し込んで接着封印しています。

写真の様にねじが立ちます。

 

 

 

船体部への穴あけ

グリルを設置する円形部中心に2㎜のドリルを付けたピンバイスで個々ねじ穴を開け、裏からねじを押し込みます。

 

 

 

 

 

 

 

ファンのネジ込み

ネジ部にファンを回転させながらねじ締めして固定します。

ファンはねじ閉め後もフリーで回転します。

この方式ならファンの電動回転も....無理か。

 

 

 

 

 

 

冷却グリル部の完成

まだ汚しを追加していませんが塗装を終えた排気グリルを仮置きした写真です。

 

 

 

 

 

 

 


亜光速ドライブエンジンノズル廻りの改造 1

推力偏向板内側モールド No.4179524

DeAGOの亜光速ドライブノズル廻りの欠点としては推力偏向板の内側となる船体リップ裏の厚みが薄く、のっぺらぼうな点です(実際のプロップでもモールドまでは確認できていませんがリップは真ん中で二段になっているように見えます.....)

この部分をリアルに見せるパーツを取り寄せました。

 

二段リップ構造を再現

 

 

実物大撮影プロップ同様の端部モールド


エンジングリル部

この内部ディテールパーツを上下の推力偏向板裏に貼り付けると裏面が二段リップ構造になり、実感が上がると思います。

色はどうなんでしょう?最初クロームシルバー系のビカビカ系に塗装しようか/黒鉄色系の渋いダーク系にしようかと思いましたがプロップ写真は船体色に近いグレー系の様に見えます。

デザイナーの方も白色系の方がエンジンのLED発光効果の点でよいのではとしていました。

貼り付け後端部

貼り付け後中央部

 

 


おまけの記事

そろそろやっておきたいこと........<番外編①>

 

下部レーザー砲座の設置

船内インテリアとのクリアランスが確定したのでまずParagrafixのブラスエッチングパーツを使用した砲座を下面に設置しました。

リボンLEDを固定した電飾用外筒は当初高さ40mmとしていましたが、ギリギリであることが判明し、5mm詰めて35mmに変更してあります。

 

 

 

上面レーザー砲塔の設置

上部砲塔は主船倉、アクセス用の縦トンネルに挟まれ砲座の機器類ランプの点灯ギミック用のLED外筒はそのままでは付けられません。

まず上下砲座へのアクセス縦坑への連絡通路内側の見えない部分を大幅にカットしておくことに。

ここにはShapwaysの内部のモールドがリアルな砲座を載せる予定ですので外側からの投射光をどうするかさらに検討しています。

内部インテリアとの干渉を避けられるか外筒を1/4から1/3円周分カットする方法から検討してみる予定です。

 

 


亜光速ドライブエンジンノズル廻りの改造 2

エンジングリルベント 

No.3477981

ガンポートと同じデザイナーの方によるエンジングリルです。

このグリルは真中に走る排出ガスの予備安定板がありませんが後ろに配置するDeAGOのオリジナルグリルと組合わせて使うのかもしれません。

他にも別メーカーの製品ですが中央の予備安定板が再現されているものもあります。少し高価ですがプロップに近い仕上がりになるでしょう。

今回は推力偏向板内側ディテールアップを目指しましたので同じデザイナーの方のグリルベントを選択しています。

 

まずはこんな感じに。

91号で配布されるオリジナルのエンジングリル(ディフューザーストリップのみ)との比較は通常編91号で。

推力偏向板廻りが少しリアルになったでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ディフューザーストリップの装着

91号で配布されたディフューザーストリップをグリルベント内側に装着し(ホントにぴったりはまります)亜高速ドライブエンジンを点灯してみました。

グリル部がきりっと引き締まるのですが若干発光輝度が下がった様な錯覚を受けるのが難点かもしれません

 

縦のグリル幅は合っているんですがオリジナルのストリップは厚いクリアープラ板の内側にパターンが印刷されているため角度によっては外側のグリルと位置ズレて見えることが難点かもしれません。

でもなんで裏側から透かして見せるんだろう.........

発光エフェクト効果を狙って?

 

 

 


40LED亜高速エンジンユニットの可能性

DeAGOオリジナルの標準エンジンユニットは片側10LEDのユニットを2基搭載した20LED仕様となっています。

これでも発光光量は問題無いのですが、MPCから1/72スケールのファルコンキットが出た当時、2段仕様でオ-バ-30LEDの自作エンジンユニットを搭載したファルコン製作記事が模型雑誌に掲載されていた記憶があります。

亜高速エンジンの目映いばかりの発光を引き出すLED電源回路は複雑で大変な力作でした。

そんな記憶から、今回のDeAGOオリジナルのエンジンユニットを組立ながら各ユニットとも2段にテープLEDが貼れることや当館のファルコンは船体上下のレーザー砲塔室内の照明用LEDを使用していないのでちょうどJ7及びJ8の二つのソケットが空いていることもあり、こりゃ上手くすれば2倍発光量のエンジンユニットが出来るかも....と思い立った次第です。

 

プレテスト

本来レーザー砲塔室の照明用LEDを接続するソケットJ7/J8でリボンLEDが点灯するかの試験をまず実施してみました。

今回ファルコン完成後回路基板の故障を想定して交換用に購入しておいた予備盤を使って試験を実施してみました。

 

 

 

 

 

試験点灯成功

予想通りご覧のようにJ7/J8のソケットでもリボンLEDは点灯しました。

これでエンジンユニットに貼り付けるLED(88号または89号パ-ツを2ヶ)を追加購入して、上下2段にテープLEDを貼りつけ既存のリード線の逃がし穴、または追加加工した穴から2つのコネクターを取り出し基板上のJ7,8,10,16の4つのソケットを利用すれば40LED仕様のエンジンユニット搭載亜高速エンジンドライブができることは判りました。

ただしこのトライを参考にされる方はあくまで皆さん個々の責任において実施してください。当館は一切責任を負いません(笑)。

 

 

ドライブユニットの改造製作

ファルコン船体内から既存のユニットを取り外し、LEDを二段仕様に変更して点灯試験をしました。

ユニット取り出しにはすでに固定してある上部船体を外す必要はありません。

エンジンユニット上の上面船体部をどけて、フレームの隙間から取り出すか、まだエンジンストリップを固定していなければ一度外し、エンジン正面からユニットは簡単に引き出せます。

 

 

新ユニットの再取付

まずは左側のみ改造したユニットに付け替えてみました。

下面LEDは指定通りのJ16に、上面LEDはJ-7に接続しています。

うーん、骨折り損の銭失いだったかな..........今回も。

確かに左側の光量、発光の均一化といった効果はある様ですがさすがDeAGOSTINIさん、高輝度LED使用と謳っているだけあって右側オリジナルの中央一列仕様と比較しても目視でもそんなに大きな差は見られません(くそ!)。

前面のエンジングリルプレート(光拡散効果もあるのでしょうね)との相性も上手く設計されているようです。

室内を暗くした場合です。

目視ではこの写真以上に明るくなってます。

でもやっぱりアイデア倒れだったかな...........

 

 

 

 

 

 

 

 

左右ユニットの交換完了

こんな感じになりました。