SFTVドラマのメカ展示室  3

     <Gerry Andersonの世界>

この展示室ではAPフィルムを創設し(後にCentuty 21プロダクションへ)、スーパーマリオネット手法による特撮SFTV番組を数々プロデュ-スしてきたGerry Anderson:ジェリ-・アンダ-ソンの世界をキット等でご紹介します。


「THUNDERBIRDS サンダーバード」より

家長のジェフ・トレーシー率いる国際救助隊、別名THUNDERBIRDS:サンダーバードは南海の孤島トレーシーアイランドをその本拠地とし、大規模な災害の発生や救難要請を察知すると世界中どこであっても、数時間のうちに駆けつけ、その救出に当たるボランティア組織。

米国空軍の軍人から宇宙局(設定では人類初の月着陸宇宙飛行士の一人となっています)を経て退役後に建設業で大成功を納め大富豪となったジェフが当時の超大物フィクサーの協力を得て国際救助隊の組織を決意し、南海の島を買い取り秘密基地を建設したのがお話の始まり。

毎回手に汗握る危険な救出ミッションと5人の息子が操るスーパー救助メカの活躍で当時の子供達の絶大な人気をさらったSFテレビシリーズでした。

 

ZERO-X ゼロX号

ZERO-X IMAI (スーパービックモデル)

ジェリー・アンダーソンといえばThunderbirds 。Thanderbirdsといえば国際救助隊が誇る数々の救難メカ群。

1号から5号、そして2号のコンテナ内に格納されて事故現場に運ばれる各種の救難装備メカとともに毎回登場するゲストメカも魅力溢れるものでした。

まずはゲストメカとして1、2位を誇る劇場(映画)版の「THUNDERBIRDS ARE GO」より火星探査ロケットXERO-X号を取り上げます。

イマイ科学/INAIからは3種のキットが出ていましたが今回は一番大きいSuper Big Modelをご紹介します。

少し古い話になりますが何気なく覗いたYahooオークションでこの幻のキット、今は亡きイマイの「スーパービックモデルシリーズの1/600スケール版 ゼロエックス号」を見つけておどろきました。

イマイは最後の倒産(自主的な事業精算)寸前に花火の最後の煌めきの如く、売れ筋のサンダーバードシリーズ等で次々と決定打キットを出してくれました。中でもリアルタイプペネロープ号、The MOL(ジェットモグラ:2モータータイプ)はデカールやキット細部までTVプロップモデルに近づけた秀逸キットでした。これらも後日ご紹介予定です。

一方、スーパーフォーミングなる新素材をひっさげ、大型のレジンキットモデルを次々と企画して売り出しました。

このキットは細部の再現にこだわったものというよりも、大きいモデルを簡単に作る事に焦点を置いたようなキットであり、大味なキットと評価されがちでしたが何よりもその大きさ故に価格も結構高価でした。

TB-1、2号のスーパービックモデルが店頭に並び出し、先のサンダーバードシリーズのインジェクションキットの中にはこのスーパーフォーミングによるZero-X号の試作品を掲載した近日発売予定の広告パンフが同梱されていました。大味だっていいんだい、プロポーションさえ良ければ改造で何とかなるし、大きければ手の加えようもある!と心持ちにしていたのも束の間、イマイ消滅の一報に皆驚いたものです。

当時、イマイの前身である今井科学の往年の名作、モーターライズのゼローX号が金型行方不明(ブラジルに売却された金型は輸送中の列車事故で喪失)との噂とともに一切再生産されず、まれにオークション等においてべらぼうなプレミア価格で少数流通していました(結局金型は日本にあったらしく、今では復刻版が別会社から限定販売されました)。同じゲストメカのファイアーフラッシュ号とともにこのゼロ-X号のキットも待ち望まれていましたが、結局この1/600スケールのビックキットは夢に終わったと思い込んでいました。

とにかくこのキットが実際に店頭に並んだという証拠が極めて少なかったのです。

最近きちんとしたBOXに入ったこのキットがオークションに出ていたところを見つけたことから少数ながら世に出たことが判明しました。

写真の如くプロポーションは合格点。メインエンジンノズルは真鍮の削り出し、主脚や格納ドア、インテークコーンやサブエンジンノズル等はメタルパーツと結構手のこんだものです。

唯一の欠点といえばあの船体前部の探険車が別パーツ化されていないことでしょう(ちと致命的か?)。パーティングライン処理、パネルラインのけがきや表面研磨と塗装、着陸態勢にするなら1号翼の翼端折り曲げ機構の改造加工と手を加えるところは多いのですが、ストレートに組みあげても完成写真のように結構いい味をだしています。

人間夢を捨てずに辛抱強く待つものですね(大げさな)。

出品者の方もいただきものということでBOXは最初からなかったそうです。

 

同梱内容物

Parts

 

 

Parts 2


ZERO-X  AJA MODERS

このキットはセカイモン(e-Bay日本向け代行取次店)で見つけました。

AJAというメーカーのレジンキットでイマイのスーパーフォーミングモデルに酷似していますが着陸装置の全車輪がホイールにゴムタイヤを一つ一つはめ込むというよりリアルなアイデアも組み込まれています。デカールの出来も良い部類のものと思います。

前部第一主翼の折り畳み機構は盛り込まれていませんが組立説明書では手を加えることが可能となっており、箱絵もそのようになっています(とはいえ大改造ですが)。

面白いのが記載の縮尺です。

イマイの添付広告には1/600スケールと記載されていますがこのキットのボックスアートや取説には1/350スケールとなっています。あれ?主船体の大きさは両者ほとんど同じだったような気が。

IMAIのキットの全長は633mm、AJAの方には記載がありませんので写真の如くキット全長を計りましたら約620mm。

さあ、実機(と言ってもSFの話ですが)の全長は何mだったのでしょう?

参考にしたのがだいぶ前に手に入れたジェリー・アンダーソンのメカニックを解説した写真の書籍です。

「SUPERMARIONATION and Classic Thunderbirds CROSS-SECTIONS」

に記載されていた当機のテクニカルデーター欄には全長が1190feet/362.71mとあります。単純に計算すると1/580位ですからイマイの方が正しいことになりますね。まあ大したことではありませんが1/350(estimated)という記載もなんだかな?てなとこで。

船体ブロックの表現として一定間隔で引かれたラインが一周した後で少しずれてしまっている点もNG。船体下部のエッジ部なので目立たないといえば目立たないのですが…….。すべて堀直しも厄介。

難癖をつけましたがこのキットは価格からみて出来の良さは評価できます。

 

Parts

ゴムタイヤ

 

 

内容物

 

全長測定


新世紀合金 ZERO-X  劇場版

ミラクルハウス

キャプテンスカーレットのロゴが付いていますがこれは火星でミステロンの基地を攻撃してしまったZero-X号ではなく、岩石生命体「ガンジャ」を攻撃して返り討ちにあってしまった劇場版「THUNDERBIRD ARE GO」に登場した方です。

探検車の中央上部にはあの脱出カプセルがセットされているのがスカーレット版との差でしょう。

耐熱カバー、探検車(着陸機)、本体、一号翼、二号翼の分離・合体だけでなく翼端折り曲げ機構やすべての降着装置が船体格納カバーを開けせり出すギミック付です。Zero-Xファンには堪らない完成度でしょう。

 

劇場版第一作映画「THUNDERBIRDS」で人類初の火星探査機として登場した本機は、TVドラマシリーズのエピソード14「Day of Disaster:火星ロケットの危機」でNASAから打ち上げのため英国発射基地に運搬移動中、古いアーリントン橋の上で橋の崩落に巻き込まれテムズ川に転落した火星探査ロケットの代替機として(裏設定としてはロケット製造元のローゼンタール産業がこの事故で倒産し、変わってライバルのニューワールド・エアクラフトコーポレションに白羽の矢が当たり)建造されたことになっています。映画での正式名称はZERO-X MkⅡ。

映画では発進シーケンスの一部とも言うべき五つの分離船体の結合組立シーンが印象的でした。

 

それにしてもオーソドックスな多段式打ち上げロケットとまったくコンセプトの異なる革新的な自律飛行方式の宇宙ロケット機が開発されていたという設定は軍事開発の常套手段としての競作方式にも実例はありますし、英国では古くから大型母機発射方式のスペースシャトル(親子宇宙往復機)が研究されていましたから発想としてはさほど驚くことではないのかもしれません。

 

最後になりますが後にアンダーソンのスーパーマリオネーションTVシリーズ「キャプテンスカーレット」の初回で再登場した本機はそのミッション途上で起こった出来事により人類対異星人ミステロンの全面戦争を引き起こす元凶となってしまいました。

 


mini Zero-X イマイ

ゼンマイ動力のZERO-X号(小)。

これは何度か再販されているのでお手持ちの人も多いでしょう。

電動走行版のキット(大)が初版の販売後に金型の行方不明とやらで永らく絶版状態(国内で金型が発見され男の復刻クラブさんから限定3000個の復刻生産されました)でしたのでさらに寸詰まりのフォルムながら当時はこれが唯一手に入れられるキットとして購入されたファンも多かったのではないでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

THUNDERBIRDS Tracy Island

5兄弟の父、トレーシー家の家長であるジェフ・トレーシーが妻の事故死を契機に米国空軍を退役後に起こした建設土木事業の成功で得た巨万の富を投じ、絶海の孤島に旧友ブレインズの協力を得て秘密裏に建設した国際救助隊の本部です。

このトレーシーアイランドのキット等をご紹介しましょう。

でもこのトレーシーアイランド、オリジナル版の設定や建物のデザインが一番秀逸だと思うのは私だけでしょうか?

 

THUNDERBIRDS 秘密基地 IMAI

今は亡き今井科学のサンダーバードシリーズのキットとして多くの人が作った秘密基地。

 日本で一番有名なのが今井科学からリリースされた当時としては珍しい完全塗装済みのこの大型秘密基地キット。

写真は初版モノではありませんが最初の再版期のものです。特に電動機構でTB2号の発射シークエンスを再現できるところが子供達の人気をさらいました。

この「TB秘密基地」は何度か再版されていますが、現在「トレーシーアイランド」と名を変えてハピネットから出ていますのでまだ手に入るはずです。

 

 

THANDERBIRDS Tracy Island Powerteck

イギリス本国ではトレーシーアイランドのトイが幾つか販売されていました。

その中でも島内の格納庫群をそれなりに再現し、発射シークエンスのギミックに加えてアナウンスフレーズやサウンド機能もついた豪華版のトイですが本国ではすでに絶版とのこと。

先の今井のキットではTB1号や3号の発進機構に難がありましたがこのキットでは地下サイロが再現され、その地下格納庫から発進という形に。

1号のプールもスライド式になっています。

まあ島全体をジャッキアップするアイデアには少々無理もありますがその辺は子供向けトイということで。

 

箱裏のギミック説明図

 

 


TB-2 CONTAINER DOCK 

1/350  Scale IMAI

サンダーバード2号(TB2号)の格納庫のジオラマキットです。

 TBメカの中で断トツの人気を誇るこの2号は事故災害現場への機材搬入を主目的とした機体ですが、まず機体中央部に搭載する機材カーゴをポッド(コンテナ)化して事前に準備、災害の種類に応じて最適な機材を搭載したポッドを選択して現場に向かうコンセプトは秀逸でした。

4本のジャッキ式伸縮脚で機体を持ち上げ6つのポッドがその脚間を順次スライド式に移動していき、これぞというPODが機体下面にくると脚が縮んで機体を下げ、PODを固定して発進台へ。

しかしこのシーケンスには皆さんご存じのことと思いますが大きなマジックがありました。キットを作った経験のある方はすぐ気が付くのですが前後の伸縮脚スパンよりポッドの全長の方が大分長いのです。実際PODは脚間をくぐり抜けることは不可能でした。

これこそ映像のマジック(このコンテナヤードでの映像は大部分が真正面または正面斜めからのアングルのみで、たぶん後脚は使われていないはずです)。

キットの格納庫内にはコンテナ選定コンベアーとコンテナー群がセットされます。

TV映像をそのまま箱絵にしたこの写真も絶妙な角度で撮影されていますね。

後ろには排気ノズルを支えている何かがあるのかもしれません。

実際基地内の格納庫ではそれでもいいはずですが、このTV映像のシークエンスでは2号自体が自身の4本の伸縮ギアでジャッキアップしてからコンテナが流れてくる映像につながってますので......映像のマジックのネタばらしをしてしまったキットです(笑)。

ただしこのキット、一号の地下発射場ジオラマに比べれば出来は良いです。

 

 

THUNDERBIRDS3&LAUNCH BAY

1/350 Scale    AOSHIMA

IMAIから1号/2号の格納庫が発売されていましたがこの3号の格納庫ジオラマ(これは青島版)もIMAIで生産されていたか定かではありません。

この3号のジオラマのみ青島文化教材社の新金型のオリジナルなのか.....?

尚、一号のジオラマキットはもう少しなんとかならなかったのか?という出来でしたので購入していません。

 

キットは多色成形の3号に加えて強力電波送信車もおまけでついています。

キャットウォークはブラスエッチングで再現され、3号の本体底部にはあのソファーの上昇格納対応版もセットされています。

 

1/350 TB-3 Parts


Launch Bay Parts

 

 

Bay Wall (Styrene Bord)


サンダ-バ-ド秘密基地・超リアルペーパー模型付き50周年記念ムック

最近マイナビ出版から発刊された超リアルなトレーシーアイランドを再現できるペーパーモデルとムックの合体版です。

表紙写真の如く、内部まで再現されており、2号の発射シークエンスまで再現できる様に設計されています。

1号から5号までもこの基地に併せたスケールのペーパーモデルが準備されていますがそこはペーパーモデルの泣き所、曲面の多い2号は少しきついです。

ただパッと見ですがコナミの食玩ミニチュア(8号館にて展示中)の2号が使えそうな気もします。

残念ながら1号と3号はオーバースケールでこの秘密基地では使えないでしょう。精密な寸法検討が終わりましたらまたご報告ということに。

 

追伸

残念ながらは食玩モデル:SF メカコレクション、PODコレクション共に寸法が合わないことがわかりました。

 

完成写真

 

  

DeAGOSTINI サンダーバード秘密基地

2020年8月に創刊された週刊パートワークシリーズの「サンダーバード秘密基地」。

CMでの1号の発進シークエンス完全再現に驚き、喉から手が出そうになるほど欲しかったのですが同社のミレニアムファルコンを造り上げた後で気力・体力・財力的に「もう無理だな.....」と泣く泣く断念したシリーズでした。

2024年の今になってひょんなことからシリーズ終刊後に同社が提供した一括購入タイプの在庫が安く販売されているのを見つけ、新年早々昨年頑張った自身(何を頑張ったのか......笑)へのご褒美と託けて購入しました。

暫時節目の号毎に製作工房にて進捗を記録していきます。

 

 


 

THANDERBIRD's Machine & Rescue Equipment

 

TB-1

1/144 Scale      AOSHIMA

子供のころには作ったのですが

永らく当館では展示欠品だったTB-1。

2021年やっと再版された懐かしのキットを展示できます。

 

 

 

 

可変後退翼はシンクロ機構で可動、TV版劇場版で異なった着陸脚のソリと車輪タイプの選択が可能になっています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Full Action THANDERBIRD 2

1/144 Scale  TAKARA

サンダーバードの主要メカで一番の人気を誇るのがトレーシー家三男バージルが操るこの2号でしょう。

今井科学がまだ存命時代にこのTVシリーズのキットが幾つも出ましたがこの2号のキットが一番種類が多かったはず。

今井科学(イマイ)が消えた後その金型の多くは青島文化教材に引取られ、箱絵を一新して再販されてきました。

このタカラの1/144スケールのTB2号はギミック満載の電動トイで、その一番の売りが4本の伸縮脚が電動によってTVシーンと同じように伸び縮みして2号本体をジャッキアップ&ダウンさせ、コンテナの格納・解放のシークエンスを再現できるところです。

そのスイッチは後部の右側ジェットエンジンノズルに仕込まれています。

当時スケールが統一された別売コンテナと救助メカのトイも幾つか販売されていました。これらは後ほどご紹介しますが4号格納コンテナにはあのジャッキアップ式滑り台まで再現されていました。

 

追加情報 2016.02.02

2016年1月26日創刊「サンダ-バ-ド2号&救助メカ(DeAGOSTINI)」の完成品はどうもこのTAKARAのフルアクション・THUNDERBIRD 2と基本的には同じものの様に思え、再度細部詳細を確認してみました。

私見ですが今回のDeAGOの組立キットはコンテナとTB-2本体については短期間販売されたこの電動フルアクショントイの改良拡大版であると思います。

スケール、ギミックやトイの細部ディテール等においてTAKARA版は後部の左右の主エンジンノズル(赤)が個々、電動伸縮脚と各部LED照明のスイッチになっている点をディアゴスティーニ版はリモコン仕様に変更し、加えてフリーになったノズル内にLED発光を仕込んだものと推察します。

(追記:スケールはDeAGOSTINI版の方が一回り大きいようです)

各部のディテール写真を追加で展示しますのでご参考までに。

 

まあこのTAKARAのフルアクションTB2は当時としては画期的なトイであったにもかかわらず短期の販売期間で、購入できなかった方もおられたでしょう。

こういったトイがさらにグレードアップして再販されるのは歓迎すべきですが、完成までの費用がちと高すぎるかな?といったところ。

またTB2ギミック群をリモートコントロールにしたのなら、同スケールの救助メカも当時のように充電または電池駆動のラジコン仕様にして、

TB-2機体リフトアップ➡コンテナ内ハッチ開閉:内蔵リモコン救助メカが押し開けて➡救助メカトコトコ発進する

といったフルスキームを再現できる仕様にしてほしかったところですよね。

(残念ながら当時購入したラジコンジェットモグラは永らくの冬眠状態で内臓の充電池が放電でオシャカになっている様です。当時購入された方の中には多分同じ状況に陥っているケースも多いのでは?)

このラジコン救助メカをどこかで再販してくれませんかね~。

 

TB-2プロポーション

(Excellent!)

機種上部ミサイルベイ

コクピット内部インテリア

(照明付)

 

 

主翼や垂直尾翼部サブエンジン

バージルフィギュア付き

機首下部の観測・警戒機器類

3号コンテナ内部ディテール

 

機種下部ハッチ取り付け用

各種オプションパーツ類

機種下部の各種救護メカハッチ


THUNDERBIRD TB2 Lounch-Pad

DeAGOSTINI

ディアゴスティーニのWeekly Part Workシリーズ「サンダーバード2号&救助メカ」のTB-2号ディスプレー用電動発射台が届きました。

今年春に突然予約開始が告知された製品です。9月中旬お届け予定とのことでしたが忘れていた頃、早めに手元に届きました。

残念ながらすでに5月中で終了した予約受付分のみで今は在庫なしの様です。

サンダーバードのテーマ曲とともに倒れるヤシの木、せり上がる発射台、排気シールド板が立ち上がりカウントダウンが始まる.........このシーケンスがボタン操作ですべてのシークエンスが開始されます。

当館はこのTB2号を造るシリーズ自体は購入していないため当初は予約をためらったのですが、一回り小さいとはいえこのシリーズの元となったタカラ1/144スケールフルアクッション電動TB2号(6号館 2C展示室で展示中)を保有しているために購入を決めました。

なぜ購入を決めたかというと、実際のTV映像シーンからするとDeAGOのTB2号の方がこの発射台に比べて明らかにオーバースケールなんですよね。逆にタカラ版の方がぴったりかもと............。

実際は発射台のジャッキ支柱の位置にTB2号の鼻先が来たところで発射台がせり上がる形です。まあ発射台の仰角は正確ということですが台の長さが足りないのは致し方ないところでしょう。椰子の木も1本だし...........

このディスプレー台自体が組み立てキットなので完了しましたらまた写真をアップします(いつになることやら)。

 

 

 

RC Full Action The MOLE

1/144 Scale  TAKARA

フルアクション・ラジオコントロールジェットモグラ 

1/144スケール

先のTB-2号とほぼ同時期に発売されたシリーズもので、統一スケールのTB-2号のコンテナに格納可能なジェットモグラ(THE MOLE)のトイです。

このジェットモグラのすごいところは48MHzのラジオコントロールによりタンクの前後進と旋回、モグラ架台の上下に加えてモグラのドリル部回転とともにガントリー上の前後スライドが可能。

このジェットモグラ本体も坑道(チューブ)内の前後進が可能で、再度架台への格納までできてしまうところです。

タンクとモグラは別々に単四電池をセット(全部で6本)したコントローラー部から2分程度のスピード充電が必要ですが、充電後はコントローラーからの無線命令で各動きを実行します。

その全プロセスを横から見られるようにモグラが前後進できるジャストサイズの径をもった透明プラスチックチューブが絶妙な角度で取り付けられている地面のジオラマがセットされていました。一つは斜めに設置されたチューブでこれはモグラが地面に穴を開けて地中に入っていく(出てくる)モード用でもう一つは地面上に4分割されたスイングドア状の蓋が設置されていて裏からモグラが前進するとこのドアを押し開いて岩盤突破と相成るモードが楽しめます。

コントローラーはTB-1号を操る長男スコットがTVシリーズ内において現地指揮を執る移動式の指令ステーションを模したものでした。

先のTB-2号のコンテナにこのジェットモグラを格納しておき、TB2号の本体をジャッキアップしてから、ラジオコントロールでコンテナ内のモグラを前進させてモグラの地中への発進までを映像に納めてしまえる訳(もちろんその逆のプロセスも)ですね。

小さいながらあっぱれなトイでした。

 

トイ全容

MOLEとジオラマの

俯瞰

岩盤突破再現部

モグラの充電方法





TB-2 POD 1/144 Scale  TAKARA

TB-2号のコンテナポッド内を精密に再現したもので、外皮が外せてその中を見られるようになっています。

もちろんスケールは電動TB-2 と同一のスケールですからこれを使うことも可能です。

内部にはTB-4号のスライダー式発進台がセットされていて、同一スケールのTB-4号も同梱されていますので発進台を上げるとちゃんとTBー4がスライディングしていきます。

この発進台を撤去した場合にはフルフラットコンテナーとなり、このときには同梱の磁力牽引車がおけます。

惜しむらくはTBー4の発進台のジャッキアップが電動かRCコントロールでしたら最高でした。磁力牽引車は1台しかセットされていませんでしたが当時別買いできた記憶もあるのですが..........。

追加で載せたTB-4号も単体で販売されたもので、タカラ浴玩シリーズでおなじみのマイクロ水中モーターとのセット版です。

 

コンテナ内部のディテールと付属品

 

単体メカ販売品

 

 



THANDERBIRD 2  特大 IMAI

TBシリーズのキットは永らく今井科学(イマイ)からリリースされてきました。特にのTB-2は同社TBシリーズ中で最も人気が高く、一番数多くの種類が販売されたアイテムでしょう。

大中小に加え、特大サイズにメッキ仕様そしてラジコン走行の超特大と……..

その一つ、古い特大型キットをロフトで発見。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

THANDERBIRD 2 

PERFECT & TELESCOPIC METAL Landing Leg 1/350 Scale  IMAI

イマイは解散の数年前から最後の煌めきのように完全新設計のリアルバージョンTBキットシリーズを立て続けにリリースし、そのどれもがベストキットにランクされるものでした。

この写真のTB-2に加え、リアルタイプのペネロープ号、The MOLE(ジェットモグラ)の3点は特に評価が高かったと記憶します。

ご覧の通り全面スケルトン仕様で内部構造が精密に再現されたディスプレイキットです。

またこのキットのみならず同じ1/350スケールのTB-2 用に金属製の伸縮ギア

(伸縮アンテナ構造)4本セットが限定販売されていました。当時1セットだけ購入してこの箱に入れてありました。

 

 

The MOLE   1/72 Scale     BANDAI

電動ジェットモグラ

バンダイブランドですが元は今井科学のジェットモグラ。

古いキットですのでサンダーバードファンならば一度は組み立てた経験をお持ちのことでしょう。

ワンモーターでガントリータンク部とジェットモグラ部の可動部をうまくまかなう機構でした。

当時はこれでも十分な出来でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

The MOLE   1/72 Scale     IMAI

電動ジェットモグラ

IMAIが廃業する少し前に完全新設計・新金型のハイディテールキットが発表されました。なかでもこのMOLEは模型雑誌等で絶賛されたものです。

従来の1モ-タ-機構からタンク部、モグラ部をそれぞれ独立させて駆動する2モータ-搭載式に変更。

実際のプロップモデルを徹底リサーチした完成度の高いディテール。

たぶんこれ以上のキットはもう出ないでしょう。

アオシマから再販されているようですが同じものかは確認していません。

風の噂では別物とか.....

ジェットモグラのファンの方は見かけたら購入を検討されることをお勧めしたいキットのひとつです。

 

 

TB-4 IMAI

ゼンマイ動力走行のサンダーバード4号。このキットも初期のものです。

プロポーションは結構良いキットでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

TB-5 IMAI

初期に販売されたモーターライズキットをディスプレイ品に変更して再販されたものです。

初期版モーター式の方は

・スタンドを軸にTB-5が回転

・上部通信アンテナが回転

・移住区のライティング点灯

・上部のドームが点滅発光

とギミックが満載でした。

再販版はこれらのギミックが廃止されているだけで外観は同一です。

付属のTB-3とのドッキングは当時のままで可能です。

 

 

 

 

 

TB- 5 電動タイプ

そしてこちらが50年ぶりに再販された電動タイプ。

 

 

 

お子様向けに塗装なしでもそれなりの完成モデルが出来上がるように多色成形されていますが、本体のシルバー塗装、リングコンデンサーにはメタリック系のカッパーで塗装するかワイヤー巻き付けでリアル化するのも手ですね。

ベースは地球と月の2種が選択できます。

 

モーター、麦球も同梱されています。

 

こんなにギミック用ギアボックスが複雑だったかさすがに記憶が定かではないのですが、当時のギミックはすべて再現されています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

TB-7 イマイ

岩石粉砕車のX-Carに続くイマイのオリジナルメカキットですが劇場版サンダーバード6号(古いカーチス複葉機)に続くナンバリングがつけられています。

どうも今井オリジナルというわけではなく、ジェリーアンダーソンファンクラブの定期会報誌に掲載されていたコミック内に登場したメカが原型というそれなりに由緒正しきメカ。

ワイヤードコントロール式の電動メカで車体のコントロールとともに後部コンテナの開閉、内部格納ミサイル発射といったギミック満載のキットでした。

 

 

 

 

 

FAB-1 ペネロープ号 

国際救助隊でのボンドカーとも言うべきFAB-1(通称ペネロープ号)は英国貴族のペネロープ・クレイトン・ワードの愛車です。

国際救助隊に参加する前から欧州諜報組織:FEDERAL AGENT BUREAUに所属し、腕利きの女スパイとして活躍していた彼女が信頼を寄せ、執事として雇った世界屈指の金庫破りのアロイシャス・パーカーが専任運転手。

ショッキングピンクに塗られたこの六輪駆動の特注ロールスロイスは数々の特殊装置を搭載する水陸両用のスーパーカーでした(最近公開された実写版映画新THUNDERBIRDSでは空まで飛べるようになっていました!)。

FAB1とはこのロールスロイスのナンバープレートに書かれている記号ですが、先の欧州諜報組織の略号をそのままつかったものという説と、実は当時のはやり言葉fabulousからとったという説が有力という小ネタも。

 

キットは古いIMAIの再版もので電動走行キットです。

どういったわけかこのキットはご覧の通り初版から箱絵の車体色がブルー。キットの成型色はちゃんとピンクなのに(後にこれもレッドピンクのBoxアート版に)。

また見つからないのですが同IMAIからのコンプリートキットもあり、購入した記憶だけがあります。この旧キットの運転席位置を中央に修正したり、リアルなアルミホイールもオプションで販売されていました。

 

 

Fire Flash  ファイア-フラッシュ

FIRE FLASH 

1/350 Scale    AOSHIMA

TVシリーズのエピソードにて度々登場した原子力超音速インターコンチネンタル旅客機のファイアーフラッシュです。

先のZero-X号と人気を2分するゲストメカでしょう。

最高速度マッハ6のハイパーソニックプレーンでコクピットは垂直尾翼前面に配置され、左右の翼内には豪華な展望ラウンジが。

ただ技術的な欠点もあり、原子力エンジンのリアクター放射能防護装置を最低3時間毎にメンテナンス(TVエピソードでは交換すると言っていたような....)の必要があり、要は3時間を超えて滞空することはできないといった制限がありました。これがTVのエピソード内では緊急事態の肝に。

だいぶテイルヘビーな機体ですがデザイン的には気に入っています。

キットは主翼端折り曲げ機構の降着装置は差し替え式で飛行状態と着陸状態を選べます。エピソード「Trapped in the Sky」で降着装置が作動しなくなった当機の足となり着陸を成功させたエレベーターカーが同一スケールでおまけとして付いています。

 

 

FIREFLASH

こちらは英国のメーカー製レジンキット(一部ホワイトメタル)です。

機体はレジンの一発抜き、降着装置や原子力エンジンや先尾翼等がホワイトメタルです。

 最近のキットでは機体が透明樹脂製で提供されているようです。主翼内展望ラウンジや垂直尾翼内コクピットの証明ギミックとかには重宝するかもしれませんね。

内容物

 

機体ディテール

 

 


FIREFLASH 

KONAMI  SF Movie Selection

コナミの食玩シリーズ「SFムービーセレクション」のTHUNDERBIRDS VOL1から。

エレベーターカーも付属しています。

後一機保管中です。

ムービーセレクションシリーズは8号館で展示中です。

 

 

Crub Logger from Thunderbirds

1/350 Scale     Timeless Hobby

今年放映55周年を迎える「Thunderbird:サンダーバード」。

オリジナルのパペット操演による新作記念映画も製作され上映中の今、

オリジナルTVシリーズ第27話に登場する自走式原子力パルプ工場のClub Logger:クラブ・ロッガー/ロガーのレジンキットを見つけました。

1/350スケールのレジンキット(一部ホワイトメタルパーツ)です。

同シリーズでは原子力旅客機「ファイヤーフラッシュ号」、火星ロケットとその次世代機ゼロX号、アメリカ陸軍の4足歩行タンク「ゴング」といった当時の子供たちをワクワクさせたメカが登場しましたがこのクラブロッガーもその中の一つ。森林内を自走し、木材を伐採しながら全自動でパルプに加工する動く工場プラントといったコンセプトでした(今なら森林・環境破壊だと言われかねない:笑)。

先頭車上部のコントロールルームの搭乗員がランチにとったサンドイッチに当たり意識不明となったことで試運転での稼働中のこのマシンは暴走状態となりその進路の先には大型のダムが......というストーリーでした。

 

アオシマのファイアーフラッシュ号のプラキットと同じ1/350スケール設定ですが意外と小さいんだなといった感じです。

TV放映では動く工場といった設定もあってかもっと大きいイメージを抱いていましたが映像中の伐採木材や加工されたパルプを移送するトラクターと比較してもこんなものなんだなと今更納得です。スタジオの特撮マジックの凄さなんですね。

 

キットは大きな2つの車体ベースと細かいパーツで構成され、同梱されたインストラクション完成写真の様にリアルなクラブロッガーが完成するようです。

このメーカーはサンダーバードだけでなくキャプテンスカーレットやUFOの脇役メカも幾つか出しているようですので頑張ってほしいものです。

 

やっぱりサンダーバードはパペットとモデル操演でなきゃね。

(ただペネロープの声が黒柳徹子さんじゃないのが残念......)

 

 


「CAPTAIN SCARLET キャプテン スカーレット」より

地球防衛機構として設立されたSPECTRUM:スペクトラム。

その初代隊長に就任したチャールズ・グレイ(コードネーム:ホワイト大佐)がその主要メンバーの人選を任され、各国の第一線で活躍していた軍人や保安要員を抜擢。

スペクトラムでは本名は名乗らず、すべてコードネームで呼ばれることが決定され、主要男性隊員は色のコードネームで呼ばれ、それぞれその色をモチーフにした制服を着用することに。

一方、女性パイロットのみで組織された「エンジェル」部隊の隊員は音学用語のコードネームが振り分けられ、全員白の飛行スーツに身を包む。

ホワイト大佐がまず抜擢したのがキャプテン・ブラック(コンラッド・ターナー)とキャプテン・スカーレット(ポール・メトカーフ)。

その後人類最初の火星探検に赴いたブラック大尉を隊長とするスペクトラムのZERO-X号は火星探査中にミステロン星人の火星基地を発見しますが不幸な誤解によってその基地を破壊してしまう。

その報復を誓うミステロン人によって火星探査隊の隊長であったブラック大尉はそのまま洗脳(一度殺害され物質再構築技術によって再生・洗脳される)されてしまい、ミステロンの手先となりスペクトラムに潜入。

一方のスカーレットも地球で洗脳されてしまいますが運よく記憶を取り戻し、ミステロンとの全面戦争へ立ち向かっていく.........

 

 

CLOUD BASE (スペクトラム本部) 

最初のキットはスペクトラムの本部であるCLOUD BASE:クラウドベースです。地球上空12000mに浮かぶ巨大空中空母型の本部で600名弱の人員が勤務しています。

ジュード・ロウ主演の劇場映画「SKY CAPTAIN:スカイキャプテン」にこのクラウドベースのクラシック版がオマージュ的に登場します。

アンジェリーナ・ジョリー扮する艦長フランキーはさしずめエンジェル隊隊長の役回ともいえるでしょう。

キットは二つとも同じ金型で販売時期が異なるだけです(一方がIMAIの再販でもう一方がIMAIの再再販)。

このシリーズで当時流行語となったのがスペクトラム隊員が発する「SIG:Spectrun Is Green」はYes,sir/Rogerの意。教室でクラスメートと言い合ったのが懐かしい。

 

IMAI再販版



AOSHIMA版


ENGELS COMBAT FIGHTER 

1/90  Scale  IMAI

クラウドベ-ス上に常時3機体制で24時間スクランブル待機している超音速戦闘機のエンジェル機(エンゼルとなっています)。

一機のみエンジェル隊員が交代で常時コクピット内でアラートを待ち、他の2名は甲板下部のラウンジで待機していてアラートがかかると垂直エレベータで待機中の機体コクピットにビルトインしてスクランブルをかけるといった当時の冷戦状況のようなシビアーな設定をしていました。

キットはイマイの再販版で完全ディスプレイタイプに変更されています。

Airfixからも1/72スケールのディスプレイキットが出ていました。

 

 

SUPERSONIC TRANSPORT PLANE       IMAI

クラウドベース等への要人や隊員、物資の輸送に活躍する超音速連絡機(なぜか超音と)。

先尾翼とともに主翼には前進翼を採用、その両主翼の前進翼部分が可動式エアブレーキとなったり、コクピットを含めた客室が緊急脱出カプセルとなるといった当時としては斬新なアイデアが盛り込まれていたのですが一つだけ気に入らなかったのが前脚のひ弱なデザイン(笑)。

キットはやはり再販ものですが主脚にモーター走行ギミックの名残が残ってます。

 

 

 

 

 

追跡戦闘車 新旧 

ミニカーで有名な英国コーギー社によるキャプテンスカーレットでエンゼル機と一番人気を競った追跡戦闘車です。

左が初代、右がちょっと前にリメイクされたシリーズのリデザイン版です。

サンダーバードと同じくリメイク版は全てのメカがリデザインされました。

個人的な意見なんですがやっぱりこの新シリーズもオリジナルを超えようと頑張ってはいるのですが(サンダーバードよりはオリジナルデザインへのこだわりがないかな?)最初インパクトが強いメカデザインは人間の脳に強烈に焼き付くんですね。追跡戦闘車も左の勝ち(新作がお気に入りの方にはすみませんね)。

新旧ともギミック満載です。新旧戦闘車とも全輪サスペンションですが新デザインでは後部のキャタピラは廃止されています。

旧タイプの搭乗システムはドアと共に横スライドしたシートがパワーアームでシートが地面下方にせり出し乗り降りをし易くしているのですが、この安価版では省略されてます(もう少し高いミニカー版では再現されていました)。

 

正面から

全ギミック発動

搭乗システム

前部ミサイル


正面から

全ギミック発動

 

 

搭乗システム

前部ミサイル



「Stingray 海底大戦争」より

WASP:World Ocean Security Patrol(海底パトロール隊と名乗っていました)が誇る最高速度600ノットの最新原子力潜水艦。

敵役は主に海底帝国タイタニカのメカニカルフィッシュサブマリン。

海底人にも幾つか種族が存在し、人類に寛容な種族も。

海底で繰り広げられる海底人類との軋轢や如何に.........

日本放映版では放送回半ばから(オリジナル版とは放送順番が異なっています)ストーリ展開を茶化すようなトニー谷の弁舌師口調のナレーションが挿入され、これが良かったのかどうか.......

そうそう、人類への最初の味方となった海底人美女マリーンってどう見ても叶姉妹のお姉さんです。モデルはブリジット・バルドーだとか言われてますが。

 

STINGRAY MIDORI/UNION

日本では海底大戦争(同名の日本映画がありましたがこれはまた別もの)の名で放映されたSTYNGRAY。

緑商会のスティングレー(大)をユニオンが完全復刻版と銘打って再販したキットです。

箱絵からキットの電飾、モーターライズ関係、防水ゴムやグリース、塗料チューブに至るまで当時のままの姿で同梱されています。

箱絵右上のユニオン復刻証明シールとパーツ分割パック位が差位。復刻版に偽り無しのあっぱれなキットです。

 

当時番組中ではスティングレーの基地であるマリンビルベースのビルディング群が非常事態のサイレントとともに大型ジャッキで支えられた土台とともにサンダーバードよろしく音楽に乗って地下に退避していくシークエンスに目を奪われたものでした。

いま考えればあれだけの地下格納スペースをがあるなら最初から地下施設にしておけば良かったのにと考えてしまうところがいやですね~。

そうそう、マリンビルベースのコントロールセンター(本部ビル)のトイが格納ギミック付きで英国では発売されていました。

 

 

STINGRAY MARINEVILLE HEADQUARTERS     MATCHBOX

これがマリンビル本部棟のトイです。

実際はこの指令センタービルの左右にコンドミニアムのような低層の居住区ビルがハの字型に建っており、緊急時には中央のセンタービルと共に地下格納庫に個々下がっていきます。

また地域内の車両群は警報と共に決められた区域に急ぎ集結するとそのスペースごと地下に沈んでいきます(トンネルゲートから地下駐車場に入っていけばいいのにとか思っちゃだめですよ)。

その後分厚いシャッターがしまったVilleはせり出してきた対空兵器を除いてほぼフラットな姿に変容します。とは言えいつもマリン基地の切り札としてせり出してくるのが2発の水爆搭載大型ミサイル。

 

昔の子供は何も考えずにこのような手の込んだシークエンスに喜々としたんですが。

今考えれば全部が無駄(笑)。あの地下スペースに本部造れば良かったのに。

でもエバンゲリオンにも影響を与えていると言ったら怒られるでしょうかね?

興味ある方はYoutubeでこのエマージェンシー退避シーンが見られますよ。

 

そうそうこのトイは全て手動です。電動なら良かったのですがね。

 

本部ビル全景

防衛体制

コントロール室内部

シールが雑で.......

 

 

おまけのフィギュア

こっちのほうが貴重?



「JOE 90 ジョー90」より

マクレイン教授が発明したビッグラット(BIGRAT:Brain Impulse Galvanoscope Record And Transfer)は一種の記憶情報の転送・移植装置であり、別人の専門能力や知識等の磁気情報を装置中央の椅子に座った人間の脳に電気的に転送固定する。

マクレイン教授の養子であるジョー(9歳)は、このビックラットと電子メガネを使って世界諜報機関WIN(World Intelligence Network)最年少スパイ:ジョー90号として数々の任務に赴くといったストーリーでした。

1969年製作されたスーパーマリオネーション作品ですが今までのパペットよりも体格や質感を実際の人間に近づけており、これをさらに推し進めた「The Secret Service:ロンドン指令X」を経て同プロダクションは実写映像作品へと移行していきます。

 

MAC’s CAR  マックスカー IMAI

マクレイン教授の考案したジョー専用の高速ジェットカーで内臓の折り畳み翼を展開し、空中飛行も可能でした。

キットはイマイ後期のディスプレイモデルですが翼展開、動輪格納ギミック付でした。

このキットの前にスケールモデルメーカーのタミヤからこれらのギミックを再現しつつモータライズ走行まで可能とした素晴らしいキットが出ていました。

このJOE 90ではその他同じくタミヤからスパイエージェントのサムが操るSam's CAR サムズカーというスポーツカーも一時期販売されていました。

 

 

 

 

 


「UFO:謎の円盤UFO」より

スーパーカーから脈々と築き上げてきたスーパーマリオネーションという映像技法を捨て(まあ捨てたというよりも新たなチャレンジということで............)

全編スタジオセットとロケによる実写にメカ特撮を組み合わせた円谷プロ手法のAPフィルム(21世紀プロダクション)の初作品(1970年)でした。

スーパーマリオネーションでも一部で手タレ(パーツタレント)は採用されていましたが、ロンドン指令Xではパペットとアクターを一対用意し、パペットマリオネーションとアクターの実演をストーリーの進行に応じて切り替える方式に。

そしてこの次作となるUFOではさらに進んで完全にパペット操演と決別しました。

アクターらによる演技になってより深い人間の感情表現が得られ深刻なテーマを扱えるようになった反面、特にこの作品では下地となるテーマに少しばかり子供にとっては重苦しさもあってか、この手法で造られた以後の同プロダクションシリーズは前のサンダーバード等に見られた子供も大人も楽しめる熱狂的な人気が得られなかった様に思うのは自身だけでしょうか.......

 

 

MOON BASE

地球防衛最高司令機構: SHADOSupreme Headquarters Alien Defence Organisation)の対UFO第一防衛線としてエリス中尉の指揮下、UFOを迎え撃つ月面基地ムーンベースのキットです。

オリジナルのキットはだいぶ古い時期のものですがアオシマから再販された時に購入しておいたもの。

初版の販売当時からそれぞれ別売だった5つの球体コンパートメント部に中央棟と各コンパートメントを繋ぐ連絡通路をセットにして(装備メカも全品付き)TV番組内で人気のあったムーンベースのジオラマを再現できるものでした。

ただ惜しむらくは個別販売されていた球体部には実際のムーンベースにはない大きなハッチがつけられており、ここからおまけの装備メカが出し入れできる仕様になっていて、このムーンベースセットでは改修されているのを期待しましたが販売当時のままでした。残念.........

 

 

INTERCEPTOR インターセプター

宇宙迎撃機インターセプターは機首に一発の核弾頭ミサイルを搭載し、スクランブルがかかるとクレーターに模した垂直トンネルを通じ地下基地の発進ステージごとジャッキアップされて月面から垂直離陸し未確認飛行物体UFOの迎撃に向かいます。

このインターセプターは3機同時に発進して編隊で迎撃態勢を取るため第一次防衛網内では最大3発の核ミサイルにより複数UFOを破壊可能です(食玩展示室にてコナミから販売されたこの発射台ギミックセットを含むUFO Ultimate Collectionを展示中)。

それでもUFOに攻撃を回避され破壊できなかった場合や一部撃ち漏らした場合には次の地球大気圏内の第二次防衛網迎撃に移行。それも失敗してUFO が地上に到達した場合には最終段階として直接地上戦を展開することに。

実際何度かこの第3段階による索敵、迎撃作戦が展開されたエピソードもありました。

この時代に(20年も前に)旧SDI(戦略防衛構想)や現TMD(ミサイル防衛構想)とほぼ同じような多段階迎撃防衛システムを考え出していたのには驚かされます(無論実際の軍事研究資料等をヒントにしたのでしょうが)。

 

キットはBANDAIからリリースされたインターセプター。このキットは珍しく最初からディスプレイタイプ(機首ミサイル発射ギミックは搭載)で販売されたもので、当時としてはキャラクターものをまじめに精密再現しようとしたキットとして(今からすればまだまだの部分もありますが)人気を博しました。

 

 

SKYDIVER スカイダイバー

地球防衛網第二次防衛線を司るスカイダイバーは海中発射型迎撃戦闘機を船首に装備した原子力潜水艦でした。

米国の空母打撃艦隊の如く数隻の同型艦で7つの海をカバーし、第一次防衛線であるMOON BASEの迎撃が失敗し未確認飛行物体(UFO)が地球大気内に侵入した場合には到達予想地区に一番近い海底で警戒中のスカイダイバーがその先端のSKY戦闘機を海中から発射。空中に飛び立ったSKY戦闘機がUFOを追跡し両翼に装備されたミサイルで迎撃します。無論海中もその防衛守備範囲であり、海中ではDIVERに装備された魚雷により攻撃することができました。水中故にランチャーとしての潜水艦本体の発射体制迎え角を自由にとれるといった発想は驚きでした。

TVシリーズでは一番艦のSKYDIVER1とSKI1が登場して活躍する場面が多かったと記憶します。

このSKYDIVER1の艦長であるフォスター大佐の妹がUFOに拉致され行方不明となっており、その妹の安否確認と奪還を目的にSHADOに入隊したことになっていました。しかし迎撃されたUFOの搭乗員の遺体からその妹の臓器の一部が確認されるという(UFO飛来の大きな目的の一つが異星人への臓器移植用検体の捕獲であることが判明)明らかに子供向けとはいえないシビアなエンディングが多かったシリーズでした。

キットはBANDAIのもの。SKI1は分離可能でゼンマイ走行部を取り付けなければそれなりにフォルムは良い出来でした。

その他、1/72スケールのレジン製大型ガレージキットもので出ていました(今でもネットオークション等で入手可能かも)

SKI1は当時BANDAIではなくIMAIから出ていたはずです。

 

 

SHODO Mobile シャドーモービル

UFO地球侵攻に対する最終防衛網の要が今回のシャドーモービル。

索敵・指令車(SHODO CONTROL Mobile)とレーザー砲やバルカン砲を搭載する攻撃車数台(通常1+2の3台)の編成で地上に到達したUFOを迎え撃ちます。

宇宙家族ロビンソンの探険車:CHARIOTとともにデザインが秀逸な車両メカでした。

 

キットはIMAIから小SKY1付きで発売されたものです。全体のプロポーションは良いのですが最大の欠点がキャタピラ駆動部がプラ一体成型である点でした。

その後この金型は青島文化教材に移り、再販とともにリモコン式モーターライズ化されたものが出ましたが結局この飾りキャタピラ方式はそのままで車体下部の4つのゴムタイヤによる電動走行になっただけでした(しょうもない)

秀逸な戦車キットも多い日本でなぜキャタピラ走行のキットにならないのか不思議でなりませんね。

まあ、新世紀合金シリーズではやっとキャタピラ周りが再現されたようですが..........

 

キット内容

 

 



「Space:1999 スペース・1999」より

時は1999年。月面ではムーンベース・アルファと命名された大型月面基地が稼働し、コロニー化が進められていた。その一角に設置されていた地球の使用済み核燃料廃棄物貯蔵施設が突然臨界大爆発を起こし、その爆発的なエネルギー放出によって月は地球周回軌道から離脱してしまう。

今や宇宙の放浪者となった月と残されたムーンベースの人々の運命や如何に?といったお話でした。

UFOに続く実写版シリーズで放映は1974~1975年(日本では1977年から)。

ムーンベースの指揮官ジョン・コーニックを演じるマーチン・ランド-と女医のヘレン・ラッセル博士を演じるバーバラ・ベインは実生活でも夫婦であり、「尚、このテープは自動的に消滅する」の台詞で有名なスパイ大作戦での競演に続いてメインキャストとしてのおしどり出演でした。

 

ALPHA MOON BASE  AMT/ERTL

キットはAMTから出たムーンベースアルファのジオラマキット。

バーキュームフォーム製の月面に基地を構成するモジュールを載せていくキットでした。

その隅にはアルファのメインコントロールルームが3D再現できるようになっています。

箱絵には再販の都度に応じ変遷種があるようで、コントロールルームがキット完成写真のものとこのイラスト画のもの等.....

 

キット内容

 

 


EAGLE TRANSPORTER 

1/110Scale IMAI

続いてムーンベースにおけるスペースクラフト「Eagle Transporter:イーグルトランスポーター」。

これは先端の操縦モジュールと後部の推進ロケットモジュール間をトラス構造で結び、その間に用途に応じたコンテナモジュールを吊り下げるといった形式でサンダーバードのTB2号を彷彿させるものでした。

キットはイマイの1/110スケールのイーグル。お手頃価格で比較的フォルムも良く、一度は手にしたことがある方も多いのではないでしょうか?

このイーグルと戦闘型ホーク(1回登場のゲストメカ)は本国Airfixや(イーグルはMPCからも)さらに出来の良い精密ディスプレイキットが出ていました。

スケールは1/72位だったはずです。

後に究極版ともいえる20万円弱もするプロップタイプモデルが店頭に並んでいました。

 

つい最近MPC版Delux Editionが新金型?でリリースされてます。

 



The EXHIBITION OF THUNDERBIRDS   Pamphlet

1992年東京ド-ムで開催された

「Jelly・Anderson’s World:The Exhibition of THUNDERBIRDS 1992」の限定パンフレット。

これを書棚の片隅で見つけるまですっかり忘れていました。

当時としてはファン待望の一大イベントだったので足を運んではみたものの混雑と期待したグッズ販売もお宝キット的なものはなく、このパンフレットを記念に買って帰ってきたのでした。

このパンフレットの中には結構面白い情報が載っています。

サンダーバードの4男ゴ-ドンが原子力潜水艦スティングレ-のWASP隊員だったという比較的有名なエピソ-ドは以前に書きましたが、キャプテンスカーレットの火星探査事件でミステロンの手下になってしまったブラック大佐は以前に世界宇宙パトロール隊に所属し、宇宙船ファイア-ボ-ルXL-2(主役のXL-5の姉妹船)の船長だったので火星探査の隊長に選ばれたとか、同グレ-大佐はWASPの出身でスティングレ-同型艦の船長を務め、スティングレ-のトロイ船長の先輩、かつ上手の操縦士だったとか各TVシリ-ズの関連設定裏話が載っています。

もうひとつ書いちゃおうかな。

エンジェル隊のファンタジー・エンジェルはサンダ-バ-ドのペネロ-プが抜擢した隊員で、一時期FABに一緒に勤務していたという設定も。

 

まあ興味ない人にはどうでもいいことなのですが、これがジェリ-・アンダ-ソンの世界なのです。

このパンフレットにはそのジェリ-・アンダ-ソンファンクラブ:FUNDERSONへの入会申込書も同封されてました。

いろいろ特典(スペシャル商品)をゲットできる云々と書かれているのですが、英語の本文を読み年会費17ポンドを払って会員になられた日本のファンの方は何人いたのでしょう?

 



新「THUNDERBIRDS ARE GO」

サンダーバードS サンダーバードより

1/72スケール TAKARA TOMY

実写映画版のTHUNDERBIRDSよりはスーパーマリオネットのオリジナル版のメカデザインを比較的大事にしていたCGアニメ版の新サンダーバードでしたがこの「S」と名付けられたメカは全くの本作オリジナルでびっくりした次第。

しかしながら後部尾翼廻りに歴代マリオネーション時代のゲストメカを彷彿とするものがあります。

飛行機と思いきや(ステルス機なんですけど)、コクピットがスーパーバイクとして合体するアイデアはありそうでなかったか?

いや、日本の合体ロボものにあったような?。う-ん、思い出せない......

当館で展示中のNITTO S.F.3.Dシリーズで戦闘アーマーがそのままコクピットになるアイデアはありましたね。

このキット、この劇中のコクピット部マウント機構の再現と共にクリアー成形のエンジン内マウント式LED発光ユニットが2本入っているのがウリ。

LR41ボタン電池4個は別買いですがこういったところに昔電動キット群で世を驚かせたTAKARA・TOMYの本気度が見えます。

でもリヒートジェットの炎は...........(箱絵の様に後ろから見るといいかな...)

そうそうマーキングはデカールとシールの選択式というのも新旧の年齢層を考えた選択なんでしょうね。

 

パーツ一式(右上がバイクパーツ)


LED発光ユニット(2本)

デカール類